スギノより発売された新型シクロクロスクランク「CXC901D」の性能をテストすべく9月26日に開催されました、東海シクロクロス第1戦「IRC TIRE 90th Anniversary Cup」に参加してきました。
レース当日は前日まで降り続いた雨の影響で、フラットなスピードコースがまさかのハード
マッドなパワーコースへと変貌。
試走時間の時点ではまだ水分を含んだ泥の路面も、天候が回復し気温の上昇と共に渇きだし出走時にはより重い路面コンディションへと悪化。
そんな厳しい状況の中自身の不甲斐無い走りをサポートしてくれたのが「CXC901D」に搭載されているインナーチェーンリング「CYCLODⅡ」でした。
その最大の特徴は新開発のオートフォーカス機構です。
オートフォーカス機構搭載のこの「CYCLOID II」は踏力に合わせてチェーンが歯先を移動することにより、ペダリング中のパワーピークポイントを自動的にMAXレシオに導いてくれます。
楕円リングとしての性能は最大39T相当、歯数差比22%と他の楕円リングブランドより歯数差が大きくなっており、インナーギア取り付けPCD74と、アウターリングとPCDが違うスギノクランクならではのギア構成がペダリングのデッドポイント(上下死点)でのペダル通過速度が22%加速し、ペダリングの抜けが良く、路面抵抗の大きく異なる泥・砂地や急勾配セクションでガシガシ踏め、失速防止に有効に作用し効率的かつ楽に走破できました。
実際にもっとも泥の深いセクションで他のライダーがバランスを崩してバイクから降りて押していくなか、バランスを崩すことなく走行でき一度もバイクから降りることはありませんでした。
そしてエアロ形状のアウターリングは通常のリングとは異なり、表面の肉抜き加工をしていないのでクランク内側への泥の進入を防いでくれるのと泥が乗ったとしても歯底に泥はけ性を向上させた加工を施てあります。
さらにクランクアーム側面はチャンファー加工により泥積り、泥詰まりが低減され加えてアンクルクリアランスを確保しているためマッドなコンディションでも泥によるトラブルが少なくなるように作られておりスムースな変速・ぺダリングができました。
最終的なレースの結果はさておき、どんな過酷なコンディションのレースでも最後まで楽しく走ることができるこの素晴らしクランクは今回のテストで最高のパフォーマンスを発揮して、私の非力な走りをサポートしてくれました。
「CXC901D」のクランク長はスギノならではの160mm、165mm、167.5mm、170mm、172,5mm、175mmと、幅広くラインナップしておりBBに関してもBSA, BB86, BB30, BB30A, PF30, BB386の規格に対応、様々なフレームに取付可能です。
次回の東海シクロクロス第2戦は11月6日開催の「砂地獄」で有名なワールドネイチャープラザです、今ならまだ若干の在庫がございますのであなたのシクロクロスバイクのカスタムに「CXC901D」を選んではいかがでしょうか?
商品名:CXC901D
BB:付属BBにより価格が異なります。
対応段数:シマノ11s/10s
アウター:46T
インナー:36T(MAX39T相当、歯数差比22%
アクスル:φ24Cr-Mo
希望小売価格 BB無し:¥47,000(税抜)
希望小売価格 BB30/セラミック:¥61,000(税抜)
希望小売価格 BB30/スチール:¥54,000(税抜)
希望小売価格 BSA,BB86,PF30,BB386,BB30A/セラミック:¥60,000(税抜)
希望小売価格 BSA,BB86,PF30,BB386,BB30A/スチール:¥53,000(税抜)