皆さんは、旅先でのパンク修理用にどのようなポンプを持ち歩いていますか?
最近は電動ポンプを使う方も増えてきましたが、バッテリー切れの心配がない携帯ポンプも根強い人気を誇ります。
そこで今回は、CNC加工を得意とする台湾のパーツメーカー「エアスミス」の携帯ポンプ2種を比較。実際に使用して性能を検証してみました!
検証に使用するタイヤは、iRC BOKEN DOUBLECROSS TLR(700x42C)
指定空気圧は40-50psiですが、今回は30psiを目標に充填します。
フロアポンプで基準タイム計測!
まずは一般的なフロアポンプを使って基準となるポンピング回数を計測します。
使用するフロアポンプの最大空気圧は240psi/16.5bar。
タイヤの空気を完全に抜いた状態からスタート!
結果:32回
ハンドルに体重をかけられるフロアポンプはポンピングが楽!
軽い力でどんどん空気圧が上がります。
携帯ポンプとどれだけの差が出るのか楽しみですね。
エアスミスの携帯ポンプ2種類を比較!
今回は、Airliftシリーズの2種類
・Airlift HPL G(ハイプレッシャータイプ)
・Airlift HVL G(ハイボリュームタイプ)
を比較します。
Airliftシリーズの特徴
本体内部にホースを収納できるため、一般的なホース付き携帯ポンプよりもスマート。
ホースの向きを入れ替えることで仏式・米式バルブに対応します。
ホースの先端にはエアゲージがついており、psi/bar両方の表記に対応しています。
エアゲージを見ながら空気を充填できるので、パンク修理だけでなく空気圧の調整にも使えます。
ボトルケージ台座に取り付け可能なブラケットが付属。ボトルケージと一緒に取り付けることもできます。
ベルクロストラップがついているため、振動で外れにくくなっています。
CNC加工された美しいアルミボディも魅力的。持ち手部分にローレット加工が施されており、滑りにくくなっています。
1. Airlift HPL G【最大空気圧:120psi/8.3bar】
まずはハイプレッシャータイプの携帯ポンプ「Airlift HPL G」から検証。
それでは早速空気を入れていきます。
結果:164回
ハイプレッシャータイプは空気量が少ないため、太いタイヤではポンピング回数が多くなってしまうのが難点。
しかし、ポンピングの抵抗は小さいため、後半も比較的軽い力で空気を入れることができました。
Airlift HPL Gはこんな人におすすめ!
- ロードバイクなどの細いタイヤで使用する方
- ポンピング回数が多くなっても、軽い力で空気入れをしたい方
2. Airlift HVL G【最大空気圧:90psi/6.3bar】
続いて検証するのは、ハイボリュームタイプの携帯ポンプ「Airlift HVL G」。
ポンプの長さやストロークはHPLと同じですが、ポンプが少し太くなりシリンダー容量が増えています。
メーカーによると、HPLの約半分のポンピングで同じ空気圧になるそうです。
本当に半分のポンピングで済むのか、検証していきましょう!
結果:83回
メーカー公称通り、HPLと比べて約半分のポンピング回数で目標空気圧に到達しました!
HPLに比べて充填時の抵抗は大きくなりますが、ポンピングが半分で済むアドバンテージは大きいですね。
Airlift HVL Gはこんな人におすすめ!
- グラベルロードやマウンテンバイクなど、エアボリュームの大きいタイヤを使用する方
- なるべく少ないポンピング回数で、スピーディーに空気入れを済ませたい方
まとめ
フロアポンプ:32回
Airlift HPL G:164回
Airlift HVL G:83回
今回の検証は700x42Cのグラベルタイヤで検証したのでHPLでもそこまで苦労しませんでしたが、更にエアボリュームが多いタイヤで使うと考えるとHVLを選びたいところ。
ツールボトルに入るサイズの超小型ポンプをお守り代わりに持っている方も多いですが、700x23Cタイヤでも相当苦労するため、グラベルタイヤの推奨空気圧まで充填するのはかなり根気がいる作業になります。
この機会に是非、買い替えをご検討下さい!