iRCサポートシクロクロスレーサーからの要望を盛り込み、昨年からテストを行っていた話題のシクロクロスタイヤ「シラクCX EDGE(エッジ)」が発売となります!
多くのシクロクロスレーサーからの熱いリクエストによって誕生した砂地から草地、土路面など幅広く対応するサイドノブ付きタイヤ。
シクロクロスレースでマッドコンディション以外の幅広い路面に対応するため、センター部はダイヤ目のスリック基調で転がり抵抗の軽減を狙い、サイド部にはコーナリング時やキャンバー走行での"エッジ感"を得られるようにサイドノブを適正配置。
シクロクロス車だけでなくグラベルロード車にもオススメです!
◆タイヤスペック
希望小売価格:
サイズ:700×32C
タイプ:チューブレスタイヤ
空気圧:3.0~5.0bar(300~500kPa)
重量:380g
ケーシング:180TPI
入荷時期:1月下旬
◆インプレッション
弊社のエディメルクスアンバサダーでもあり、IRCサポートライダーでもある落合友樹さんより新商品シラクCX EDGEのインプレッションが届いております。
EDGEのトレッドパターンは待望のセンタースリックでサイドノブ付きという、オールマイティに使えるパターンと思います。
実際に他社各メーカーも同様のパターン構成を採用している製品を発売し、カスタマーとしても待望の製品化だと思います。
まず現品を見た第一印象はサイドノブが予想より外側に着いているということでした。
バイクをかなり倒さないとノブが路面に接地しないのではないかと不安になりましたが、実際に履いて走った新城のコースでは、コーナーがオールフラットでカントが無いにもかかわらずしっかりとした接地感を感じ不安感はありませんでした。
これはタイヤの路面への変形が予想以上に柔軟で空気圧1.8barにもかかわらず、しっかりと潰れることによりサイドノブが路面へしっかり接地している事によるものだとすぐに感じ取れました。
その証拠にサイドのロゴプリント部分にまで砂がこびり付き、接地していることを証明していました。
サイドノブの形状も良好で他メーカーに比べしっかりと地面を掴む印象の形状も安心感があります。
センタースリック部はサンドでも定評のあるダイヤ、ヤスリ目であり転がりの軽さは流石と言ったところで、ハードパック路面では細かい凹凸がしっかりと路面に食いつきつつ、トラクションを確保し転がり抵抗を軽減している相反する性能をバランス良く落とし込んでいると思います。
従来のCX MUDではノブのパターンによりハイグリップを実現しており、グリップ限界値が高いという性能とトレードオフにて滑り出しの唐突さがネガティブな部分ではありましたが、EDGEに関してはサイドノブのみがコーナリング時の横方向への抵抗であり、上記の従来品よりコーナリング時のグリップ絶対値が低い代わりに滑り出しの挙動が緩やかな特徴を感じました。
これは意図しないタイミングでグリップ値が低下、俗に言うグリップ抜けを起こしても抜ける直前から少しずつ滑り出しを感じることができ、
制御不能レベルの抜けが発生する前に身体で感じ取れることから、体制の身構えが事前に取れイレギュラーな挙動への対応が容易になりました。
これは路面が滑りやすい状況ほど感じ取れやすく、タイヤ自体のグリップ値が従来品より低い事による、予めそう言うものだとした前提の上で乗ることにより、抜けに対する身構えからの恐怖心の低さにも貢献しているかと思います。
自身、従来品はXガードを使用していたこともあり、久々のレギュラーケーシングという事もあり、サイドケーシングのしなやかさには驚きました。
タイヤとして求める性能の一つとしてケーシングのしなやかさは重要で刻々と変わる路面状況に対し、いかに早くタイヤの形状が変化し路面との接地感を稼ぐことが出来るのかと言うことがグリップ感の向上へとつながっていくと思います。
EDGE(レギュラーケーシング)の変形は早く路面に対し絶えず綺麗に掴んでいる印象があり、トラクションをかけようとバイクから腰を上げ前後へ荷重が移動しても潰れ具合が早く反応し的確に路面を掴んでくれる印象があります。
また降りでのフロントの潰れからのターンイン時においても、柔軟性からくるヨレは少なくタイヤが寄れることによるアンダーステアや切れ込みもなく適度なコシを残していると感じます。
その結果ライントレースも容易になりレース終盤での疲労度が上がった場面でもミスを最小限に抑えてくれるタイヤです。
シラクCX EDGE(エッジ)は当社へ1月下旬の入荷予定です。
各地のシクロクロスレース最終戦にはまだまだ間に合いますが、初回入荷分では数が十分に入荷しない可能性もあります。
お早目に販売店様にお問い合わせください。