朝晩の冷え込みにぐっと秋の深まりを感じる今日この頃。落ち葉を踏みしめる乾いた音が心地よい、最高のグラベルシーズンがやってきましたね!
夏のグラベルライドは、山中の川を目指す「ドボンライド」やキャンプライドといった楽しみがありますが、元気いっぱいに生い茂った草木に行く手を阻まれてしまうことも少なくありません。
その点、草木の勢いが落ち着く秋から冬にかけては、走れるルートも増え、まさにグラベルの本領を発揮できるシーズンです。
さて、そんな最高のグラベルシーズンに向けて、今年発売されたホットな新商品や、持っていると絶対に役立つおすすめアイテムを厳選してご紹介します!
1. GOODYEAR 新Connectorシリーズ:路面を選ばない冒険の相棒
今年リニューアルされたGOODYEARのグラベルタイヤ「Connector」シリーズ。筆者も発売と同時に「Connector INTER」を購入し、マイバイクでその実力を堪能しています。
このシリーズの魅力は、トレッドパターンの異なる3種類のモデルが用意されていること。走る路面や自身のバイクセッティングに合ったモデルを選択できます。

- INTER (インター) : グラベル50% / オンロード50%
最もバランスの取れたマルチユースモデル。舗装路から本格的なグラベルまで、あらゆる路面にオールラウンドに対応。 - SPEED (スピード) : グラベル40% / オンロード60%
転がり抵抗の軽さを追求したモデル。ハードパック(固く締まった未舗装路)や砂利道でのスピードを求めるライダーに。 - SLICK (スリック) : グラベル20% / オンロード80%
オンロード走行がメインのライダー向け。太めのスリックタイヤで、荒れた舗装路なども快適にこなせます。
特にグラベルユース向けのINTERとSPEEDには、GOODYEARがMTBタイヤ開発で培った「インブロックサイプ」という技術がサイドノブに採用されています。

小さなブロックなので「本当に効果があるの?」と思うかもしれません。しかし、実際にバイクを傾けてみると、このサイドノブがしっかりとグリップしてくれている事が分かります。おかげで、ダートの下りでも安心してコーナーを曲がれるようになりました。

筆者のバイクには「どこでも走れるように」と700×50CのINTERを履かせていますが、新しいトレッドパターンとコンパウンドのおかげで、転がりは予想以上に軽快。グラベルまで走っていく道中のオンロード区間も快適に走り抜けることができます。
また、当社の試乗車(DAVOS D-604)に履かせたSPEEDも試してみましたが、こちらはその名の通り、さらに軽い転がり抵抗で「スピード」を追求できるタイヤだと感じました。今年の「UNBOUND GRAVEL」でも、GOODYEARのサポートライダーたちはSPEEDを選択したとのこと。納得の性能です。
ご自身の走るフィールドに合わせた一本を選んで、より最高のグラベルライドを楽しみましょう!
2. ミノウラ ボトルケージ:”出し入れしやすい”は正義!
フレームバッグを取り付けることが多いグラベルバイク。特にフレームサイズが小さい場合、「ボトルの出し入れがしにくい…」と感じたことはありませんか?
そんな悩みを解決してくれるのが、ミノウラから9月に発売されたばかりの横抜きタイプのボトルケージ「SLB-100」です。
この商品のおすすめポイントは、ボトルの取り出し方向が横向きであることに加えて、取り付け位置の微調整も可能なこと。これにより、フレームバッグと干渉することなく、スムーズな水分補給を実現します。
樹脂製の横抜きケージはこれまでもありましたが、バイクのスタイルを崩さない、細身の金属チューブ製はなかなかありませんでした。クロモリバイクのようなクラシカルなフレームとの相性も抜群です!

右抜き用・左抜き用がそれぞれラインナップされているので、ダウンチューブとシートチューブで抜き方向を揃えることも可能。アースカラーを中心とした7色の展開で、愛車のカラーコーディネートの幅も広がります。
この秋、バイクの見た目と機能性を両立させる、注目の新商品です!
3. VELOTOZE シューズカバー:防寒、泥、そして”あの厄介者”対策に
ロードバイク乗りにはエアロシューズカバーでお馴染みのVELOTOZE。実は、グラベルやMTB向けモデルもラインナップされているのをご存知でしたか?

MTB向けモデル「トールMTB」は、オフロードでの使用を想定してシューズ底面の強度がアップされています。これからの肌寒くなる季節の防寒対策としてはもちろん、雨上がりのぬかるんだグラベルでシューズを泥汚れから守ってくれる、心強いアイテムです。
そして、VELOTOZEがこれからのグラベルシーズンにおすすめなのには、もう一つ、非常に重要な理由があります。それは…一度くっつくと取るのが本当に大変な、あの「ひっつき虫(草の実)」からソックスを守れること!

ビブやジャケット、ウィンドブレーカーなどはナイロンやポリエステル素材が多く、ひっつき虫が付いても比較的簡単に取れますが、綿素材が多いソックスは一度くっつくとなかなか大変です。あの煩わしさから解放されると考えただけでも、手に入れる価値は十分にあります。
寒さ、汚れ、そして「ひっつき虫」。秋のグラベルライドの3大ストレスをまとめて解決してくれる、まさに縁の下の力持ちです。
