毎日の通勤・通学、週末のサイクリングで活躍してくれる、あなたの大切な愛車。気づけば泥や油で汚れてしまい、「そろそろ洗車しないと…」と思いつつも、場所や時間、手間を考えるとなかなか実行に移せない、なんてことはありませんか?
特にマンションにお住まいの方や、近所に水を自由に使える場所がない場合、水を使った本格的な洗車はハードルが高いものです。「やりたい気持ちはあるけれど、正しい方法が分からない…」と悩んでいる方も多いかもしれません。
そんなすべてのサイクリストに、自信を持っておすすめするのが「水無し洗車」です!
今回の記事は、某ケミカルメーカー出身の当社スタッフが徹底監修!
長年の経験をギュッと詰め込んだ手順とコツを、写真付きで分かりやすくお届けします。
目次
「水無し洗車」はなぜ良いの?3つの大きなメリット
「水を使わずに本当にキレイになるの?」と疑問に思うかもしれませんが、専用のケミカルを使えば、驚くほど自転車はピカピカになります。水無し洗車には、従来の洗車の悩みを解決する大きなメリットが3つあります。
- メリット①:場所を選ばない!
マンションのベランダや玄関先など、限られたスペースで作業が可能です。
※ケミカルを使用するため、室内や風通しの悪い場所で作業する際は換気を十分に行ってください。 - メリット②:愛車に優しい!
フレーム内部やベアリングといったデリケートな部分に水が浸入するリスクがなく、サビや部品の劣化を防ぎます。 - メリット③:プロ級の仕上がり!
水無しだからと侮ってはいけません。正しい手順で行えば、水洗いと変わらない、むしろそれ以上の輝きを手に入れることができます。
便利な道具と専用ケミカルを正しく使えば、洗車はもっと手軽で楽しい時間になりますよ!
【実践編】プロ直伝!水無し洗車の5ステップ
それでは、実際に洗車の手順を見ていきましょう。今回は、メンテナンススタンドとWAKO’S(ワコーズ)のケミカルがセットになった「ミノウラ RS-1800 洗車用ケミカル同梱セット」を使って解説します。これさえあれば、あとは拭き上げ用の布を数枚用意するだけで準備は万端です!
準備するアイテム
- ミノウラ RS-1800 洗車用ケミカル同梱セット
- RS-1800 レーススタンド
- チェーンローラー
- フォーミングマルチクリーナー
- チェーンクリーナー
- チェーンルブ
- 布ウエス:汚れの拭き取りに使います。マイクロファイバークロスがおすすめです。(最低2枚は用意しましょう)
※撮影ではオプションの「すばやく固定するTAマウント」を追加しています。必須ではありませんが、スルーアクスルの自転車を簡単に脱着できるのでオススメです。
Step 1:メンテナンススタンドに自転車をセットする
洗車の仕上がりと作業効率を左右する最も重要なポイント、それはメンテナンススタンドを使い「立ったまま楽な姿勢で作業する」ことです。しゃがんだ辛い体勢での作業は、腰に負担がかかるだけでなく、「また洗車しよう」という気持ちを削いでしまいます。スタンドで楽な姿勢を確保することが、定期的なメンテナンスを習慣化させる秘訣です。

今回使用する「RS-1800 レーススタンド」は、プロチームのメカニックも使用するミノウラ製の本格モデル。BB(ボトムブラケット)受けで車体を支え、前輪または後輪を外して固定するため、抜群の安定感を誇ります。高さも無段階で調整できるため、ご自身の身長に合わせた最適なポジションで作業できます。
Step 2:駆動系(チェーン周り)の汚れを徹底洗浄
自転車の中で最も汚れ、そして走りの性能に直結するのがチェーンやディレーラーなどの駆動系パーツです。ここを綺麗にすることで、驚くほどペダリングが軽やかになります。
2-1. チェーンクリーナーで頑固な油汚れを溶かす
- 後輪を外し、「チェーンローラー CR-100」を取り付けます。これを使うことで、後輪がある状態では手が届かない部分も効率的に洗浄できます。
チェーンローラーがチェーンのテンションを保ちます - チェーンとディレーラーに「CHA-C チェーンクリーナー」をまんべんなく吹き付け、付属のブラシで優しくブラッシングします。チェーンのローラーを転がすように、内部の汚れを溶かしていくイメージです。
- 布ウエスでチェーンやディレーラー表面の汚れを拭き取ります。
【ポイント】
ワコーズのチェーンクリーナーは「非乾燥タイプ」。すぐに乾かないため、少ない量でもじっくりと油汚れを分解してくれます。スプレー量は「床に液が滴らない程度」で十分。防錆剤も配合されており、洗浄後のサビを防ぎます。素材に優しい成分なので、万が一フレームや床に付着しても安心です。
2-2. フォーミングマルチクリーナーの泡で内部の汚れを洗い流す
表面の汚れを拭き取ったら、次はチェーン内部の汚れです。「フォーミングマルチクリーナー」のきめ細かい泡の力で、汚れを根こそぎ洗い流しましょう。
- チェーン全体に泡をたっぷりと吹き付けます。
- 泡が汚れを包み込み、黒く変化するまで10秒ほど待ちます。
- 乾いたウエスで、浮き上がった汚れを泡ごとしっかり拭き取ります。


この工程こそが「水洗いの代わり」となる、水無し洗車の核心部です!先ほどのチェーンクリーナーで水溶性になった油汚れを、この泡が内部をしっかりと洗い流してくれます。チェーンを手で触ってみて、油分が感じられなくなれば洗浄完了です。
Step 3:フレームやホイールをピカピカに磨き上げる
駆動系がきれいになったら、フレームやホイールも磨き上げましょう。ここでも「フォーミングマルチクリーナー」が大活躍します。
- フレームやホイールの汚れた部分に泡を吹き付けます。
- 数秒待ち、汚れが浮かび上がるのを待ちます。
- 乾いたキレイな布ウエスで、優しく拭き上げます。

フォーミングマルチクリーナーは弱アルカリ性で攻撃性が低いため、デリケートなマット塗装のフレームにも安心して使用できます。細かい部分はウエスに直接スプレーしてから拭くと、ムラなくきれいに仕上がります。
【応用テクニック】
BB周りなどの頑固な油汚れには、チェーンクリーナーを少し吹き付けてからフォーミングマルチクリーナーを使うと、より効果的に汚れを落とせます。
※ブラケットフードやサドル、バーテープにも使用できますが、素材が劣化している場合や水を吸いやすい素材の場合は、目立たない場所で試してからご使用ください。
Step 4:チェーンに注油して性能を復活させる
洗浄後のチェーンは油分がまったくない「無防備な」状態です。必ず注油して、滑らかな動きとチェーンを保護する被膜を取り戻しましょう。これを怠ると、パフォーマンスの低下はもちろん、サビや摩耗の大きな原因となります。
ここで使用するのは「CHL チェーンルブ」。潤滑性・耐摩耗性に優れるフッ素樹脂を配合した、雨にも強いハーフウェットタイプの高性能オイルです。
- チェーンのコマ(ローラー部分)を狙って、全体にまんべんなくスプレーします。

【プロのコツ】
注油量は「オイルがチェーンから垂れるか垂れないか」がベストな状態です。多すぎず少なすぎず、を意識してください。
Step 5:オイルを「寝かせて」最高の潤滑状態に
最後の仕上げは、注油したオイルを「寝かせる」こと。これは、オイルの性能を100%引き出すための非常に重要な工程です。
やり方は簡単で、注油後、半日~1日ほど自転車に乗らずに置いておくだけです。
スプレー直後のオイルは溶剤と混ざった柔らかい状態ですが、時間を置くことで溶剤が揮発し、オイル本来の粘度に戻ります。これにより、潤滑性や耐久性が格段に向上し、走行中のオイル飛散も劇的に抑えられます。この「寝かせる」工程を行えば、基本的に余分なオイルの拭き取りは不要です。もし気になる場合は、寝かせた後にチェーンの側面(プレート部分)をウエスで軽く拭き取るだけでOKです。
【数量限定】必要なものが全て揃う!最強コスパセットのご紹介
今回ご紹介した「ミノウラ RS-1800 洗車用ケミカル同梱セット」は、これからセルフメンテナンスを始める初心者から、もっと効率を上げたい上級者まで、全てのサイクリストにおすすめできるパーフェクトなセットです。
【セット内容】
- ミノウラ RS-1800 レーススタンド
- ミノウラ チェーンローラー CR-100
- WAKO’S CHA-C チェーンクリーナー 330ml
- WAKO’S CHL チェーンルブ 180ml
- WAKO’S フォーミングマルチクリーナー 380ml
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