グラベルバイク用ホイールの選び方

グラベルバイクが流行りだして早数年。様々なメーカーからグラベルバイクに特化したパーツがリリースされるようになり、パーツ選びの幅も広がってきましたね。

ハンドルやタイヤの交換が済んだら、次はホイールのアップグレードなんていかがでしょうか?

ロードバイク用のホイールとは選び方が少し異なりますので、今回はグラベルバイクのホイール選びで重要なポイントと、おすすめホイールをご紹介します!

グラベルホイールの選び方

1:タイヤサイズに合ったリム内幅を選ぶ

タイヤサイズによって最適なリム内幅が変わるため、使うタイヤのサイズに適したリム内幅を選ぶのが大切。

タイヤサイズに合ったリム内幅のホイールを選ぶことで、タイヤの性能を最大限発揮することができます。

こちらはGoodyear製グラベルタイヤのサイズ相性表。

グラベルバイクでロードホイールを使う方も多いですが、40C以上を使う場合は最低でも19mm必要なので要注意です。(ホイール側の対応サイズもチェック)

また、許容範囲内でも最適幅より細いリムはタイヤがよじれやすくなりますので、 グラベルコースを走る場合は23mm以上を選ぶのがおすすめです。

2:長く使いたいならカーボンホイールを選ぶ

せっかくホイールをアップグレードするなら、断然カーボンホイールがおすすめ。

カーボンホイールは繊細で割れやすいイメージがありますが、それはロード用の軽量ホイールに限った話。グラベル向けのカーボンホイールは、アルミホイールよりも頑丈な事が多いです。

アルミホイールでリム打ちすると簡単に変形してしまいますが、カーボンホイールは割れない限り変形しません。

カーボンリムが割れるほどのリム打ちは、アルミでも曲がってしまいます。

リムブレーキが主流の時代はブレーキによる熱割れや変形リスクがありましたが、ディスクブレーキが主流となった現在では心配ご無用。

ただし、ヒッチキャリアに乗せる場合はマフラーの熱で溶けてしまうこともあるのでご注意ください。

 

3:太いタイヤを履く際は軽いホイールがおすすめ

本格的なグラベルコースを走る際は太いタイヤが走りやすいですが、重量増がネック。

例としてEagle F1RとConnectorを比較。

28CのEagle F1Rと50CのConnectorを比べると重量差が2倍以上あり、近いサイズを比べても200gほど重いため、ホイールを変えずにサイズアップすると、走りやすさ以上に重さを感じてしまうことも…

太いタイヤでも軽快に走りたい場合は、軽いホイールを選ぶといいです。

 

おすすめホイールは「SHIMANO WH-RX880」

フロント:12万2284円 / リア:14万8867円

WH-RX880は、GRXグレードの最新カーボンホイール。
全モデルのWH-RX870から大幅に進化しており、コストパフォーマンスが高いホイールに仕上がっています。

 

1:ダイレクトエンゲージメント採用

WH-RX880は、最新デュラエースホイールと同じ”ダイレクトエンゲージメント”を採用しているのが最大の特徴。

従来の爪タイプラチェットよりも駆動剛性が大幅に向上しています。

 

ダイレクトエンゲージメントの仕組み(シマノ公式説明より引用

 

歯数が多いため踏み込んだ際の”かかり”が良く、名前通りダイレクトな踏み心地が特徴。

本格的なグラベルコースではMTBのようにテクニカルなペダリングが必要になってくるため、大きなアドバンテージになります。

 

2:内幅25mmのワイドリム

グラベルバイク完成車の純正ホイールの多くがリム内幅19~21mmなのに対し、WH-RX880は内幅25mmのワイドリムを採用。

太いタイヤを履いた際もタイヤがよじれにくく、タイヤ本来のパフォーマンスを発揮できます。

リムハイトも32mmあるため、エアロ効果も期待できそうです。

 

3:ロード用ホイールよりも軽量

ワイドリムを備えていながらペア重量1300g台に収まっており、アルテグラホイール(WH-R8170-C36)よりも軽くなっています。

単純にパーツを軽くしただけの軽量ホイールは剛性が不足気味なこともありますが、ダイレクトエンゲージメントで駆動剛性を高めているため、1300g台のホイールとは思えないカッチリ感が味わえます。

4:12速専用のため注意

残念なことに、WH-RX880は12速専用。11/10速コンポーネントには対応していません…

フリーボディはマイクロスプライン(GRX 1×12)と、HGスプラインL2(GRX 2×12)の2種展開

 

11/10速コンポーネントをお使いの場合は、先代の「WH-RX870」もおすすめ。

通常の爪タイプラチェットですが、リムハイトや内幅はWH-RX880と同じで価格も少し安いため、こちらもコスパの高いホイールです。

 

 

以上、グラベルホイールを選ぶポイントとおすすめホイール「WH-RX880」のご紹介でした。

ハンドルやタイヤよりも予算が必要ですが、ホイールはバイクのパフォーマンスに大きな影響を与える重要なパーツ。

是非、これらのポイントを参考に、あなたのグラベルバイクに最適なホイールを見つけてください!

 

 

WH-RX880
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/grx-12-speed/WH-RX880-TL-R12-700C.html

WH-RX870
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/grx-11-speed/WH-RX870-TL-R12-700C.html