今更聞けないフレアハンドルの話

グラベルロードの普及に伴い、見かけることが多くなったフレアドロップハンドル(以下フレアハンドル)。

最近はロードバイクの完成車にも採用されることがあるため、知らずに使っている方も多いと思いますが、どのようなメリットがあるかご存知ですか?

「別にフレアハンドルは興味ないかな~」と思ってるそこのアナタ!

この記事をきっかけに、フレアハンドルの良さを知っていただけると幸いです。

 

●そもそもフレアハンドルって何?

フレアハンドル

フレアハンドルは、上ハン幅よりも下ハン幅が広い”末広がり形状”のドロップハンドル。

下ハンのグリップ幅が広がるため、荒れた路面や下り道、ダンシング時の安定感を高められるのが主な利点です。

基本的に、フレア角が大きくなるにつれて下ハン幅が広がり、ドロップは浅くなります。

 

BUTANOジオメトリ

BUTANOジオメトリ

BEACONジオメトリ

BEACONジオメトリ

上の2モデルを見比べると、同じ400mm幅でも下ハン幅に60mmの差がありますよね。

フレアハンドルと一括りに言ってもモデルによって適するシーンが変わってくるため、

リッチーのハンドルを例に出しつつ、シーン別オススメモデルを紹介していきます!

 

●シーン別オススメハンドル

 

・軽めのグラベルライド

ちょっとした林道や河川敷を軽く走るのがメインなら、ハンドル幅はそこまで広くなくてもOK。

ハンドル幅はロードの適正幅+0~20mmほどで十分です。

フレア角20°前後のモデルを選ぶことで、オンロードの快適性とオフロードの安定感を両取りできます。

オススメモデルは『BUTANO(ブタノ)』

BUTANO(ブタノ)

COMP BUTANO

WCS BUTANO

18°のフレア角で下ハン幅が約70mm広がり、未舗装路でも高いコントロール性能を発揮します。

完全内装対応のため最新フレームにも違和感なくインストールできますし、エアロ形状のフォルムも非常にGood!

万人受けする扱いやすいハンドルです。

 

 

・本格的なグラベルライド

山奥の林道や荒々しい砂利道で本格的なグラベルライドを楽しみたい場合、ハンドル幅は広めがオススメ。

ロードの適正幅から20~40mm広げると、ブラケットポジションでもある程度のコントロール性能を発揮します。

フレア角が20°以上のモデルを選ぶことで、ハンドルを取られやすいラフな路面でも安定します!

 

オススメモデルは『BEACON(ビーコン)』

BEACON(ビーコン)

COMP BEACON

WCS BEACON

36°の超ワイドなフレア角が最大の特徴で、下ハン幅は約130mmワイド。

460mmサイズの下ハン幅は驚異の610mmで、抜群の安定感を誇ります。

BEACON側面

ビーコン(側面)

ドロップが80mmと浅く、下ハン部分が長めに作られているため、かなりアップライトなポジションがとれます。

過酷な道を愛するグラベルライダーには是非使っていただきたいモデルです!

 

 

・ロングツーリング

ロングツーリングの際は、パリルーベの石畳如く荒れた酷道や古い峠道など、ハンドルが取られやすい道を走る状況もしばしば…

普段使っているハンドルと同じ幅でも、フレアハンドルに交換することで安定感が高まります。

フレア角が10°前半のモデルであれば大きな違和感なく使えると思います。

 

オススメモデルは『ERGOMAX(エルゴマックス)』

ERGOMAX(エルゴマックス)

COMP ERGOMAX

WCS ERGOMAX

10mmアップライズされたカモメ形状により、アップライトポジションを実現。

一方、ドロップは深めの128mmとなっており、一般的なドロップハンドルと同じ感覚で下ハンを使えます。

フレア角は12°と控えめですが、それでも下ハン幅は約60mmワイド。

使用感はそのまま安定感をアップさせたい方にオススメです!

 

 

以上、簡単なフレアハンドル解説と、シーン別オススメモデルのご紹介でした。

みなさんのスタイルに合いそうなハンドルはありましたか?

グラベルバイク以外でも高いポテンシャルを発揮するフレアハンドルを是非お試しください♪

 

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