近年流行のエンデュランスロードとしての位置付けとなるムーラン69。
こちらもメルクスの勝利にちなんだネーミングがなされています。
生涯6度制したツール・ド・フランスの最初の総合優勝が1969年。その中で、リュション~ムーラン間をコースとした第17ステージの勝利がこのバイクの由来です。
このステージは214.5kmの長距離山岳ステージでした。そのステージにも耐えうる快適性を備えたバイクといえるでしょう。
一見するとエンデュランスバイクとは思えない角形のチューブですが、そこはあくまでもレースを念頭に置いた設計をするこのブランドの思想が感じられます。
ただ乗り心地だけをよくしたバイクではなく、しっかりと進む「ロードレーサー」として仕上がっています。
BB周りのボリュームを若干抑えたり、シートステーやフォークの形状を変更することで、サンレモと比べるとマイルドな乗り味となっています。
サンレモ76との一番の違いはヘッドチューブをはじめとしたジオメトリ。これによりアップライトなポジションを可能としています。
ロングライドに速さを求めることのできるバイクと言えるのではないでしょうか。