【徹底解説&インプレ】グッドイヤー 新型「ESCAPEシリーズ」登場!多彩な選択肢でトレイルを制する次世代MTBタイヤ

Goodyear

アメリカのタイヤブランド「GOODYEAR(グッドイヤー)」が、新型MTBタイヤ「ESCAPE(エスケープ)」シリーズを発売しました。

近年、トレイルとダウンカントリーの境界が曖昧になる中、アメリカの名門「GOODYEAR(グッドイヤー)」が投入した次世代MTBタイヤ「ESCAPE」シリーズが注目を集めています。

このシリーズは、トレイルライディングの多様なニーズに応えるべく、7種類のラインアップで展開されています。
本記事では、ESCAPEシリーズの特徴や各モデルの詳細とマウンテンバイク歴40年の社員が使用したインプレッションも交えて詳しくご紹介します。

今回発売された新型「ESCAPE」と特徴はただの「1本のタイヤ」ではありません。
トレッド/ケーシング/コンパウンドを自由に組み合わせ、7通りのモデル展開が可能な、まさにあなたの「マウンテンバイクのための最適解タイヤ」を選べるタイヤなのです。

ESCAPEとは?MTBタイヤ選びに“自由”をもたらすシリーズ

ESCAPEシリーズの最大の特徴は、次の3つの要素をライディングスタイル・ライドシチュエーションに合わせて組み合わせられること。

種類 選択肢 特徴
トレッド INTER / MAX オールラウンド or 荒れた路面向け
ケーシング Trail Lite / Trail Plus 軽量志向 or 耐久志向
コンパウンド UHP / Grip2 / Grip3 転がり重視 or グリップ重視

この構成により、クロスカントリー・ダウンカントリー・トレイルなど幅広いライダー&シチュエーションに対応します。

各トレッドパターン解説

ESCAPE INTER(インター)

  • 高速巡航性能と軽快な転がり抵抗が特徴

  • 4~3連ブロックのセンタートレッド

  • 高め&大きめのサイドノブでコーナリング性能も両立

  • 舗装路やハードパックトレイル向け

👉 登りも下りもこなせる万能型。クロスカントリーバイクとの相性も◎

ESCAPE MAX(マックス)

  • ルーズ&テクニカルなトレイルに強い

  • センターは3/2/2の順で構成のエッジ強調ブロック

  • コーナーでのしっかりとした“かかり”が魅力

👉 スキルを問わず安心感が得られる、アグレッシブ派に最適

ケーシングとコンパウンドの使い分け

  • Trail Lite:軽さとしなやかさ重視。登坂やロングライド向き

  • Trail Plus:厚みを増して耐リム打ち性能UP。下りメインの人向き

  • Dynamic:UHP:軽量で転がり抵抗が少なく舗装区間にも強い

  • Dynamic:Grip2:バランス型。汎用性◎

  • Dynamic:Grip3:グリップ最重視。岩や根のセクションで真価を発揮

実走インプレッション:INTER/MAXをトレイルで試してみた

筆者の試乗レビューでは、「ESCAPE INTER(Trail /Plus Grip2)」をリアに装着し「ESCAPE MAX(Trail Lite/Grip3)」をフロントに装着してテスト。

場所は岐阜県関市の「大杉トレイルパーク
アップダウンが程よく、路面はハードパックではあるが、コースよってはややルーズなロックフェイスもあるトレイル。
使用バイクは「DAVOS M-605 All-TERRAIN」クロモリの29erハードテールです。

まず感じたのは、走り出しの軽さ。センターのトレッドが細かく転がりも軽いのでコース奥に行く登りアプローチやパックされた下りトレイルでも気持ちよく進みます。
取り扱い開始から「NEWTON」「Wrangler」を購入して使用している筆者としては「グリップするタイヤ=転がりが重い」というイメージを持っていた先入観がひっくり返されました。

下りトレイルに入ってからは、サイドノブの安心感が際立ちます。
コーナリングで身体を倒していっても、「抜ける感じ」がまったくなく、しっかり路面に噛んでくれる印象。
特にハードパックのコーナーではグリップポイントの把握がしやすく、コントロールしやすいです。

登りでは、軽さが効いてくる場面が多く、トラクションもスムーズにかかるので、シッティングでもダンシングでも進んでいく感覚がありました。
パッキングを積んでもこの軽さは武器になりそう。

気になった点を挙げるとすれば、リアに装着したINTER(Trail Plus / Grip2)はウェット路面や深い砂利ではやや慎重さが必要なところ。
MAXのGrip3コンパウンドほどの「噛み付き感」はなく、あくまでバランス型という印象でした。

ただしこの部分は「空気圧」のセッティングで十分補える範囲。
「GOODYEARタイヤ適正空気圧ガイドページ」で表示される空気圧より若干低くめにセッティングすれば問題ないと言えるでしょう。

MAX/INTERそれぞれのインプレッションをまとめると…

 ESCAPE INTER(Trail Plus / Grip2)

「想像以上にスムーズに転がるのに、コーナーでのグリップも確か。登りも下りも“ちょうどいい”性能で、トレイル中心のライドに幅広く使える」

  • 軽快な漕ぎ出しと、舗装区間の走行感はクロスカントリータイヤに近い

  • コーナリング時にはしっかり路面を噛む感触

  • ロングトレイルツーリングやMTBマラソンライドにも相性抜群

ESCAPE MAX(Trail Lite/ Grip3)

「重量はあるが、そのぶん下りの安心感は絶大。ルーズな路面でのコントロール性が高く、テクニカルなセクションでも頼りになる」

  • グリップが強く、岩や根っこに対しても滑りにくい

  • トレイルバイクやエンデューロバイクでの使用におすすめ

  • ビギナーが初めて“しっかりしたMTBタイヤ”に履き替えるのにも良い

自分だけの“ESCAPE”を見つけよう

ESCAPEシリーズは、単なるMTBタイヤの新製品ではなく、「ライドスタイルに応じて選べる新基準」と言えます。

  • トレイル → フロント・リア「INTER Trail Lite・UHP」

  • エンデューロ →フロント・リア「 MAX Trail Plus・Grip3」

  • ダウンカントリー → リア「INTER Trail Plus・Grip2」フロント「MAX Trail Lite・Grip3」

まとめ:ESCAPE「INTER」「MAX」はこんな人におすすめ!

  • 自走トレイル~バイクパークで軽快に走りたい人

  • ロングトレイルライドでの舗装〜オフロードを両立したい人

  • クロスカントリーレースは出ないけど、エンデューロほど攻めない人

ESCAPEシリーズは選択肢が多くて、用途に応じて“もう1本”を選びたくなる楽しさがあります。次はMAX+Trail Plus+Grip3で、もっと荒れた山にも挑戦してみたいですね!

組み合わせはあなた次第。
ぜひ、自分のライディングスタイルにぴったりな1本or 2本を見つけてください!

取り付け時の注意事項

※タイヤのMAX PRESSURE(最大圧力)は3.5BARです。
取り付け時にコンプレッサーを使用してのビードアップの際に最大圧力を超えないように注意願います。
最大圧力を超えた場合、タイヤビードが外れる恐れございます。
タイヤビードが外れるとケーシングが歪む可能性がございます。
取り付けに関してはご購入先・最寄りGOODYEAR取り扱い店舗様にての作業を推奨致します。

製品の詳しい情報とご購入は下記のリンクから
ESCAPE INTER

ESCAPE MAX

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