6月に入り、MTBで遊びやすい季節になってきましたね。
最近MTBを買った友人からカスタムの相談を受けたので、今回は最初のアップグレードとしてオススメの”ブレーキ”を取り上げます。
ブレーキアップグレードのメリット
エントリーからミドルグレードのMTBにはノングレードのブレーキが採用されていることが多いですが、本格的なトレイルコースや下り系のコースでは頼りなさを感じることがあります。
友人から相談を受けたのも、「ブレーキの効きが足りなくて本格的なコースを走るのが怖い」という話が発端でした。
走り方に対してブレーキ性能が不足していると、強い力でレバーを握る必要があるため指が疲れますし、長時間ブレーキを掛け続けることでローターやパッドの温度が上がり、制動力が低下する”フェード現象”が起きてしまうことも…
ブレーキをアップグレードすると、軽い力でしっかり減速できるため指が疲れにくくなりますし、制動距離が短くなるためカーブ直前まで加速でき、メリハリのある走りを楽しめるようになります。
まずはエントリーモデルのDEOREでも十分効果あり!
エントリーモデルのDEOREとハイエンドモデルのXTRの違いは、パーツ重量やブレーキのタッチといった”制動力以外の差”が大きいため、制動力アップが目的ならDEOREでも十分効果を感じられます。
今回は、ノングレードのブレーキ(MTシリーズ)をDEORE 12s(M6100シリーズ)にアップグレードした場合のメリットを3つご紹介します。
■メリット1、人差し指1本で楽々ブレーキング
DEORE 12sのブレーキレバー(BL-M6100)は、「サーボウェーブ・アクション」という機構を備えています。
この機構により、パッドがローターに当たるまでは素早く動き、制動開始後は強力かつコントローラブルなブレーキングを実現。
手の小さい方(女性やジュニア)でも人差し指1本で十分効くため、残りの指でしっかりハンドルを握ることができます。
たった指1本の差ですが、ハンドルの安定感や疲労度は大きく変わりますので、オフロードでも安心して走れるようになります。
■メリット2 – ブレーキパッドの選択肢が広がる
MTシリーズの2ピストンキャリパー(BR-MT410)に対応するブレーキパッドは「B05S-RX レジン」1種類だけですが、DEORE 12sの2ピストンキャリパー(BR-M6100)は「G05S-RX レジン」と「G04S-MX メタル」に加え、冷却性能が高いフィン付きパッド「J05A-RF レジン」を選ぶことができます。
レジンパッドとメタルパッドの違いや選び方は話すと長くなるので割愛しますが、以下のページがわかりやすいです。
メタル vs レジン:ディスクブレーキパッドをどう選ぶ?【シマノ公式】
2ピストンと4ピストンの選び方
DEORE 12sのブレーキキャリパーは、2ピストン(軽量)と4ピストン(高制動力)の2つから選べます。
2ピストンと比べて4ピストンは音鳴りしやすいというデメリットがありますが、シマノの4ピストンは前後で異なる径のピストンを採用することで音鳴りを軽減しているため、他社の4ピストンと比べると音は小さめです。
下り系のコースをよく走る場合は4ピストンがオススメですが、値段も倍になってしまうので、平地や登り系のコースメインの方や、なるべく安く済ませたい場合は2ピストンも選択肢に入ってくると思います。
以上、MTBのブレーキに関するお話でした。
ブレーキ交換は費用対効果の高いカスタムですが、交換や取り付けには専門知識と作業経験が必要です。
命に関わる重要なパーツですので、交換の際はお近くの販売店様へご相談ください。
今回ご紹介したシマノ「DEORE」の詳細はコチラから↓↓↓
「BL-M6100」SHIMANO DEORE
ハイドローリック ディスクブレーキ レバー I-SPEC EV
価格:¥5,158(片側)
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/deore-m6100/BL-M6100.html
「BR-M6100」SHIMANO DEORE
ハイドローリック ディスクブレーキ キャリパー 2ピストン・レジン
価格:¥5,278(片側)
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/deore-m5100/BR-M6100.html
「BR-M6120」SHIMANO DEORE
ハイドローリック ディスクブレーキ キャリパー 4ピストン・メタル
価格:¥11,865(片側)
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/deore-m6100/BR-M6120.html