皆さんは通勤や通学途中にパンクして困った事、ありますか?勿論ありますよね!
慣れていてもチューブ交換は時間と手間がかかりますし、通勤通学の際は交換チューブや空気入れを持たない人が多数派。パンクした時点で定時出社を諦めてしまう人が多いのではないでしょうか?
とにかく速くパンクを修理して遅刻を回避したい!そんな願いを叶えるアイテムの1つとしてマルニの「クイックショット」という瞬間パンク修理剤があります。
パンク修理剤とエアーを同時に充填し、すぐに走れるというスグレモノ。
…ですが!いざという時“本当に役に立つ”のか。本当にパンクが直るのか。皆さん気になりますよね!
正直私は疑っていました。
そこで!!
皆さんに自信を持ってオススメ出来るよう、“お蔵入り覚悟でガチ検証”を行いました!
今回検証に使うのは大容量版の「クイックショットプラス」
通常版と比べ内容量が2倍になっており、グラベルバイクやMTB、クロスバイク等幅広く使えます。
量が倍ならサイズも倍なのでは?と思いましたが、比べてみると通常版より大体キャップ1個分長いだけ。
そこまでサイズは変わりません。
試しに私物のボディバッグへ入れてみましたが、余裕で入りました。
これならツールボトルやサドルバッグにも入りそうです。
さて、軽く商品紹介も済んだことですし、早速検証を始めましょう!
被検体は32Cのグラベルキング。
今回はチューブを入れて使用します。
まずは手始めに直径1mmの押しピンをブスリ。
抜いても目に見える変化は無し。
耳を近づけるとかすかに空気の抜ける音がする程度のいわゆる“スローパンク”状態になりました。
正直この程度のパンクならある程度走れるため、思い切って直径3mmのキリを追加でブスリ!
ようやく完全にパンクしました。
メーカー説明では「直径1mm以下のキズ穴に対応」とのことですが、このタイヤには1mmの穴と3mmの穴が空いており、完全にメーカーの想定外。
企画がボツにならないよう、祈りながら修理を始めます。
まずはタイヤの状態を確認して異物を除去します。
通常のパンク修理も同様ですが、異物が刺さったまま修理をすると再パンクしてしまうため、可能な限り取り除きます。確認時点でサイドカットや切れ傷によるパンクが見つかった場合はクイックショットで直らないため、遅刻回避は諦めましょう…
バルブが下に来るようセットします。
バルブ先端を緩め、開放します。
パンクしていると見落としがちですが、
必ず開放されていることを確認してください。
付属のアダプターをねじ込みます。
小ネタですが、アダプターは米式バルブ規格になっているため、自動車用空気入れを使うこともできます。
空気入れはガソリンスタンドで店員さんに一声かければ大体貸してくれますよ。
よく降った缶をアダプターに押し込み注入!
「シュー」という音が消えるまで充填します。
祈りながら充填することで直る確率が上がる“かも”しれません。
充填が終わったらアダプターを外してバルブ先端を締めるだけ!
撮影しながらの作業でしたが、3分ほどで修理が終わりました。
パンク箇所から修理剤がブクブクと出てきますが、慌てる必要はありません。
徐々に穴が塞がり、泡は止まります。
泡が出続ける場合は修理失敗ですが、今回は止まったので修理成功です!
果たして何bar入ったのでしょうか?
計測してみると、なんと3barも充填されていました!32Cのタイヤにこれだけ入れば十分走行可能です。
2時間ほど放置して再計測しましたが、計測結果は2bar。
完全に塞がっているわけではないようですが、通勤や通学、軽いサイクリングの帰路には困りません。
空気の追い足しも出来ますが、追い足しする際は必ずアダプターを装着し、米式対応の空気入れで追い足ししてください!
アダプター無しで追い足しすると修理剤が吹き出て大変なことになります…
(私はエアゲージを直刺しして痛い目を見ました)
クイックショットはあくまで応急修理用のため、使用後はチューブ交換等の本修理が必要です。
直ったからといってそのまま放置してしまうと、再度パンクして大事なホイールを痛めてしまう可能性があります…
今回の検証は2箇所のパンク、ましてや3mmのパンク補修はメーカーの想定外のため必ず直るとは言い切れませんが、頼れる一本であることは間違いナシです!
サドルバッグや普段使いのカバンに入れても邪魔にならないコンパクトサイズなので、“お守り”として1ついかがですか?
《クイックショットプラス》
・容量:100ml(通常版クイックショットの2倍)
・対応タイヤサイズ:33~50C
・対応タイヤ:クリンチャー/チューブレス/チューブラー
・仏式バルブ専用
価格:OPEN