【IRC】ロードチューブレスのお話


ここ最近、より話題になることが多くなったロード用チューブレスシステム。
今回のブログではロードバイク用チューブレスのパイオニアであるIRCの商品と共にご紹介致します。


【はじめに】チューブレスとチューブレスレディの互換性について

チューブレスという言葉は皆さんすでに身近な言葉になっているかと思いますが、タイヤとリムには「チューブレス(TL)」と「チューブレスレディ(TLR)」の2種類があることをご存知でしょうか。

 

図1.タイヤとリムの構造
 

図2.互換性

図1のようにチューブレスタイヤにはタイヤ内部にエアシール層があり、チューブレスレディタイヤにはエアシール層がありません。
また、図2の組合せ表のように、タイヤがチューブレス(TL)の場合であればシーラントは不要(但しパンク予防やエア漏れ防止にシーラントを入れるのはOK)、
タイヤがチューブレスレディ(TLR)の場合であればシーラントは必須という事を理解してお使い頂ければ特にトラブルもなくご使用いただけます。



◆チューブレスのメリット

【転がり抵抗の軽さ】
チューブレスのメリットについては主に「走りの軽さ」が上げられます。
タイヤの転がり抵抗には「タイヤとチューブの変形によるエネルギーロス」という全てのタイヤに共通している原因があります。
道を走っている時にタイヤとチューブは常に変形しています、タイヤが地面に触れる時にタイヤとチューブが変形し元に戻りまた変形を繰り返す事でエネルギーロスが発生し転がり抵抗となっています。
チューブレスはこのエネルギーロスの原因となっているチューブという要因を1つ無くすことでエネルギーロスが減り「走りの軽さ」というメリットが生まれます

【空気圧のセッティングの自由度】
図3.転がり抵抗と乗り心地

図3.では上の紫の曲線がクリンチャータイヤ、下の黄色の曲線がチューブレスタイヤのそれぞれ空気圧と走行抵抗の相関を示しています。
これによるとチューブレスタイヤはクリンチャーと同じ空気圧の場合、走行抵抗が軽くなります。(②)
またクリンチャーと同じ走行抵抗を維持しようとした場合、チューブレスタイヤは空気圧を下げ乗り心地を向上させることが出来ます(①)
つまり、走行抵抗を重視するにしろ、乗り心地を重視するにしろ③の範囲であればどちらの性能もクリンチャー使用時から落とすことなく、デメリット無しでセッティングの幅が広がります。
 

【ロードチューブレスの波が来ている!?】
ここ最近ではホイールメーカーからもチューブレス対応のホイールが新たに発売されたり、ロードバイクメーカーの一部モデルには初めからチューブレス対応のホイールが装着されていたりと、以前に比べると確実にチューブレス化の波が来ています。
筆者もメインバイクはカーボンラミネートのシマノWH-RS700、セカンドバイクはWH-6800の後継WH-RS500と、一度体感してからチューブレスシステムから抜け出せなくなりました。

 

【IRC FORMULA PRO TUBELESSの選択肢】
IRCのロードチューブレスタイヤで一番のおすすめ「FORMULA PRO TUBELESS」シリーズ、3種類あるラインナップでどれを選べばいいかわからないよという方にそれぞれの特長を簡単にご紹介します。


FORMULA PRO TUBELESS RBCC
希望小売価格:¥7,600(税抜)
サイズ展開:700×23C,700×25C,700×28C
シリーズの中で一番グリップが良く、転がり抵抗も軽い最もバランスの良いモデル。様々な路面状況で優れた走行性能とグリップ力が発揮されます。


FORMULA PRO TUBELESS Light
希望小売価格:¥7,600(税抜)
サイズ展開:700×23C,700×25C,700×28C
シリーズの中で一番の軽量かつ転がり抵抗の軽いモデル。
ヒルクライムやタイムトライアルなど、軽さや低い転がり抵抗が求められるシーンで活躍します。


FORMULA PRO TUBELESS Xガード
希望小売価格:¥7,600(税抜)
サイズ展開:700×25C,700×28C
シリーズの中で最もタフなモデル。
40×40TPIのメッシュ構造繊維の耐パンクガードがタイヤサイドまで覆うことで圧倒的な耐パンク性能を誇ります。
 

タイヤ担当者のオススメモデルのご紹介

3種類のなかでタイヤ担当者の一番のオススメは「Xガード」モデルです。
同社のクリンチャータイヤ「アスピーテPRO」は、レーシングタイヤながら耐パンク性能が高く人気のタイヤです。「Xガード」モデルはそのアスピーテPROと同じメッシュ繊維の耐パンクガードを採用しているため、とにかくパンクに強く、いわば“アスピーテPROチューブレス”というイメージです。

そのタフさとチューブレスの特徴である低圧での使用をすることでグラベルライドも可能です。
また近年人気のブルベでもパンクに強い事は大きなアドバンテージに繋がります。

このタイヤは2017年に北米で開催された「Belgian Waffle Ride」という過酷なグラベルルートを約3000人が230kmも走り抜けるタフなレースの入賞者(2位、6位、12位、22位)が使用してゴールした実績もあるタイヤなのです!
レース光景を検索して頂ければいかにXガードが優れているか一目瞭然かと思います。


実際に担当者自身のバイクにはXガードの28Cを装着しています。空気圧は5.5~6気圧の間で使用していますが走りが重いとは感じませんし、低めの気圧で乗り心地も非常に良いです。
ロングライドでも快適に、かつパンクに強く安心して走っています。


FAST RESPAWN
希望小売価格:1,000(税抜)/1本
IRCからは出先のパンクの際に大活躍する「FAST RESPAWN」も発売中です。
直径1mm程度の穴であればこの1本で対応できる優れもの。携帯性もよくサドルバッグやツールボトルに入るくらいの大きさです。
これから先の夏場のパンク修理で汗だくになることなく素早く応急修理ができるのでパンク修理に慣れている方も慣れていない方にもオススメの商品です。

是非、IRC「FORMULA PRO TUBELESS」をお求めください!!

IRC FORMULA PRO TUBLESS 公式サイト