グラベルロードを楽しむ上で、ハンドル幅は大切な要素の一つです。
一般的なグラベルロード完成車のハンドル幅はロードバイクに近い400~440mmほどですが、日本のグラベルシーンではワイドフレアハンドルがオススメです。
今回は、ワイドフレアハンドルを使うメリットや注意点、オススメモデルをご紹介します。
ワイドフレアハンドルを使うメリット
悪路での圧倒的安定感
グラベルロード発祥の地と言われているアメリカには長距離の平坦な砂利道がたくさんありますが、小さな島国である日本は舗装路の割合が高く、砂利道はあまり見かけません。
そのため、日本のグラベルイベントではアップダウンが連続する林道を走ることが多くなっています。
500mmを超えるワイドフレアハンドルの下ハンドル幅はMTB向けハンドルに匹敵するため、木の根や岩といった障害物が多くハンドルを取られやすい林道でも快適に走れます。
大型ハンドルバッグが収まる
一般的な幅のドロップハンドルは使えるハンドルバッグのサイズが限られてきますが、ワイドフレアハンドルの場合は様々なハンドルバッグを使えます。
BAR ROLLのような内容量によって横幅が変わるロールクロージャータイプのバッグもレバーと干渉せず使いやすいです。
上ハンドルでもハンドリングが安定する
上ハンドルポジションは乗車姿勢が楽になる一方で握り幅が狭くなり、ハンドリングが少し不安定になります。
ワイドフレアハンドルの場合は上ハンドルポジションでも十分な握り幅を確保できるため、ハンドリングが安定します。
GRXのサブブレーキレバーを付ければとっさのブレーキ操作にも対応できるためオススメです。
注意点
ポジションの見直しが必要
ワイドフレアハンドルに交換すると握り幅が広がるため、ポジションが変わります。
元のポジションに近づけるためにはステムを短くする必要があるため、元々短いステムを使っている場合は注意が必要です。
高速巡航には不向き
握り幅が広がると投影面積が増えて空気抵抗が増えるため、空気抵抗の影響を大きく受ける高速巡航には向いていません。
ワイドフレアハンドルを使いつつ高速巡航を楽にしたい場合は、DHバーの導入を検討してください。
オススメのワイドフレアハンドル
Ritchey COMP コラリトス
¥9,680(税込)
コラリトスは、リーチとドロップをアルミハンドルの限界まで短くしたハンドル。サイズ展開は440~500mmの4種です。
ドロップフレアはビーコンよりも控えめな24°ですが、フレアアウトが12°と大きいため、500mmサイズでもビーコンXLとほぼ同じ下ハンドル幅(660mm)を実現しています。
下ハンドルの握り心地はプロムナードハンドルに近く、かなりコンフォートです。
上ハンドルはMTB向けハンドルと同じ5°のバックスイープが設けられており、とても快適です。
まとめ
以上、ワイドフレアハンドルの魅力は伝わりましたでしょうか?
ワイドフレアハンドルに交換することでハードなグラベルも安心して走れるようになるため、行動範囲がグッと広がります。
ハンドルを変えるだけでバイクの印象は大きく変わりますので、気になる方はぜひご検討ください!