輪行デビュー者必見!OSTRICH(オーストリッチ)社長・直伝!グラベル輪行袋講習会!

みなさんこんにちは。フカヤブログ担当☆です!!
今回はGW直前、「今年は輪行デビューするぞ!」という方に特におすすめの内容です。けど、そんな方に多い悩みや不安と言えば

・輪行デビューをしてみたいけど、やっぱり怖いな…
・輪行袋を買ったけど手順がいまいちわからない

ではないでしょうか?わかります。不安ですよね、出先で上手くできなかったらどうしようと…

実は最近☆は、輪行袋の元祖とも言えるブランド【OSTRICH(オーストリッチ)】アズマ産業の伊美社長より直接、「輪行講習」をして頂く機会があり、その時の内容が「初心者の僕でもやれる!」と思えるほど分かりやすかったので今回は詳しく記載して共有したいと思います!

今回使用している製品はコチラ!↓↓↓
DAVOS【G-110グラベル輪行袋】とオーストリッチ様の新製品【輪行スターターセット(ディスク用)】です!

初めに、輪行作業をする場所ですが、駅や付近の建物を利用して「背面に壁がある場所」でやるのがオススメです。
なぜなら自転車を壁に立て掛けることで作業中の倒れ防止にもなります。
もうひとつの「ポイント」は最初に輪行袋を広げ、そのうえで作業する事です。
エンド金具と言う製品の細かな部品や、使用している工具が付近の隙間や排水口などに落ちてしまうことを防止できます。

では実践編になります!↓↓↓
①準備
伊美社長曰く、輪行は外すものを外して、取り付ける物を取付けるだけの作業との事。
まずは、自転車をひっくり返し、スルーアクスルを抜いて前後のホイールを外します。

ホイールを外した後は、すぐに車体へ一旦スルーアクスルを戻しておくのがオススメです。
先輩社員のちょっと悲しい事例を紹介すると、家から輪行する際に、そのままスルーアクスルを玄関に置いてきてしまい現地で乗れない…というミスがあったそうです。
紛失防止にもなりますので一旦、戻しておきましょう!

②エンド金具の取付け
次に自転車を立てる際に必須になるエンド金具を取付けます。
オーストリッチ製のディスク用のエンド金具には6mmのスペーサーが2つ付属しています。

ツルツルな面をフレーム側に、ギザギザの面をエンド金具側にして装着します。
そのほうがフレームに傷をつける心配がありません。
支柱の金具についているナットを回し、面を合わせ平行にします。
スルーアクスルを「スペーサー」⇒「金具」⇒「支柱の金具」⇒「スペーサー(反対側)」の順で通して取り付けます。
最後にエンド幅に合わせて支柱のナットを回して調整します。

エンド金具の角度はチェーンステーの延長線上になるように角度調整します。

③ダミーローター取付け

前輪と後輪を外した時は、ローターの代わりにキャリパー内にダミーローターを刺しておきます。
こうすることで、輪行途中でブレーキレバーを誤って握ってしまい、キャリパー内のパッドが完全に閉じてしまって「ホイールが取り付けできない」というアクシデントを防ぎます。
取付けは簡単でブレーキパッドの間に挟んで、付属のゴム紐でキャリパーに留めるだけです。

④チェーンハンガー取付け

これはちょっとした便利アイテム。
ご覧の通り後輪を外すと、カセットスプロケットが無くなったことによりチェーンにテンションがかからず、チェーンが垂れさがったようになってしまいます。
この状態だと輪行中に袋の中でチェーンが暴れるため、フレームに傷が付いたり最悪絡まってしまうなどのトラブルになります。

この「チェーンハンガー」を使用すると、チェーンにテンションを掛け、ピンと張った形を保つことができます。
フレームによって長さが異なるので、ゴムの長さを調整して使用します。
大事な自転車になるべく傷をつけたくないですからね!

これでばっちりです!

⑤フレームを起こす
ここまで行うと、フレームを立てる準備が整います。
起す順番としては、まず「サドル側」を地面につけてから「リアエンド側」を置きます。
「リアエンド側」から置くと「エンド金具」が動いてしまう可能性があります。
この時、キャリアやスタンドが別についている場合は外します。
輪行袋内からハンドルやフロントフォークが飛び出してしまう可能性や、バッグが閉まらないこともあります。
一部の鉄道会社では飛び出した状態では改札口を通してくれない路線もありますので、必ず車体も含む袋で全て覆うように準備します。

クランクの角度はチェーンステーの延長線上に配置し、ペダルの位置を自分が担ぐ側と反対に置くと、輪行袋を持って歩く際に邪魔になりません。
また、ハンドルの向きは変速機が付いている側と反対に切っておくと左右バランスが良くなります。

⑥フリーカバーの取付け

ブレーキローターやカセットスプロケットに被せ、カセットスプロケットに付着した油汚れがブレーキローターに着くのを防止します。
ブレーキローターに油が付くとブレーキの効きが悪くなる原因にもなります。
前後のホイール全てに被せようとすると3枚必要になりますが、伊美社長曰く、実践では袋を持った際に「自分に当たる側」のローターにだけつけるのがオススメです。
荷物も減らせますし、工程を省略できます。
また、もしもの際にカーボンフレームなどにカセットスプロケットが当たるのが心配の方には、フレームカバーも写真のような位置に取付けするのがオススメ。

カバーを被せたら、ホイールをフレームに重ねていきます。
ホイールの向きはローターを外側に向けてフレームを前後のホイールで挟みます。
スプロケットは内側、フレーム側に向くように準備します。
理由はスプロケットに比べてブレーキローターの方が大きいため、フレームに当たるとブレーキローターが歪み、破損等の要因になるためです。

⑦中締めベルトの取付け
付属の中締めベルト3本を使い、ホイールとフレームを束ねて固定します。
ダウンチューブを一巻きして、両ホイールの中を通します。最後に中央で結束します。


残り2本のベルトもホイールを3分割する位置に取り付けます。

このとき取り付けた紐の先端を自分のいる側に全て向けておくと、あっちこっち移動せずに増し締めがまとめて行えます。

ヘルメットはこの位置に置けます。ホイールの下側でヘルメットの顎紐を使って留めて固定しておくと便利です。
ここまでくると大分雑誌などで見る形に近づいてきたのではないでしょうか!?

この時点で一度持ち上げてみます。中締めベルトが緩い場合は自転車が不安定で自立しません。
その際には再度「中締めベルト」を強く締め直ししましょう。

⑧袋へ入れる
いよいよ輪行袋の出番です。
オーストリッチ製品の輪行袋はサドルを置く位置はバッグ内に印刷されているのでそれに従えばOKです。

⑨ショルダーベルトの取付け
自転車を担ぐ際に必要なショルダーベルトを取付けます。
片方をチェーンステーに取り付けます。
もう片方はバッグの窓から取出し、ハンドル付近にあるトップチューブに取り付けます

ベルトの長さは、写真のようにご自身のフレーム・フロントフォークに這わせるくらいがベストな長さです。
短すぎるとか担げず、長すぎるとふらふらしてしまい非常に疲れるし、危険です。

⑩バッグを閉じる
ここまできたらあと少し!バッグで自転車を下から覆っていき最後に口を閉じれば…

完成です。

⑪移動
そしてここから輪行「百戦錬磨」の社長直伝のマル秘テクニックです。
先ず持ち運ぶ際は「自分がしゃがんで肩を入れて」から立ち上がります。


そのままだと輪行袋は「縦持ち」の状態になります。
小柄な方や階段などを登る際にはショルダーベルトを滑らせて、サドルを中心に半回転させると…

楽に持ち運べる「横持ち」形になります。置くときは逆の手順です。

⑫組み立て・収納
目的地に着き、最初と逆の手順で自転車を組み立てします。
そして輪行袋を収納袋に片付ける際、コツは輪行袋の中の空気をしっかり抜く事です。
折りたたみ方は地面に広げた状態から八折にした後、さらに半分に折ります。

そして付属品を端側に置いて「海苔巻き」のようにくるくると巻いていくと…


綺麗に収納できました!

いかがでしたでしょうか!?

なんとなく輪行が難しそう…と思っていた方も「もしかしていけるのでは…??」と思い始めていると思います。
先ずは「ぶっつけ本番」では無く自宅で何度か練習し準備することが失敗しない秘訣だそうです。
手順を紹介させて頂きましたが、輪行は「自転車を運ぶ」のが目的ではなく、「自転車をより楽しく」乗りに行くために「輪行する」ことが【最大の目的】です。
まずは難しく考えすぎず、オーストリッチ製の輪行袋を買って「やってみること」が重要だと思います。
(かっこよく言いましたが、伊美社長からの受け売りです☆)
今回使用した輪行袋は下記で紹介しているので是非チェックしてくださいね!


【DAVOS グラベル輪行袋】
カラー:ブラック/サンドベージュ/オリーブグリーン ※限定カラー:モーニングヘイズブルー
重量:330g(※付属品含む総重量)
【付属品】
・収納用外袋
・中締めベルト(3個)
・ショルダーベルト(1個)

価格:¥7,370(税込)

<グラベル輪行袋 製品ページ>
https://fukaya-nagoya.co.jp/product/g-110/

<OSTRICH>
http://www.ostrich-az.com/