今回ご紹介するのはセライタリアからリリースされたショートノーズサドル、NOVUS BOOSTです!
後部が反った形状のNOVUSをベースに、先端を2cmカットしたモデルとなります。
よく問われるのが、トライアスロン・タイムトライアル用のサドルと何が違うの?という点。
NOVUS BOOSTはあくまでもロード用サドルです。
実際に比較して見てみましょう。
アバウトですが、縮尺を合わせて並べたのが上の画像です。
サドルレールをクランプする位置で揃えてみると、着座位置の違いは一目瞭然。
トライアスロンサドルはDHバーを使用するポジションを取った際に最適になるような設計となっており、クランプ部のほぼ真上が着座位置になっています。
一方NOVUS BOOSTはあくまでもロードのポジションを想定しているため、着座位置は通常のロードモデルと変わらず、クランプ部よりはやや後ろ寄りです。
タイムトライアルバイクでは、基本的にロードのように起伏に富んだコースというのは想定していません。
ロードレースのように力を出し入れする走りというよりは、高い出力を維持し続けることに重きが置かれています。
たまにプロのレースで斜度がきつい、もしくは長い登りの区間だけロードに乗り換えるような場面も目にしますが、逆に言えばそれだけ出力維持に特化したバイクと言えるでしょう。
いわゆる「前乗り」になることで深い前傾姿勢が取れて、体重が乗ったペダリングがしやすくなるため、高いパワーを出し続けるペダリングに向いているという理屈です。
話をNOVUS BOOSTに戻します。
UCIの規定には「サドルの先端はBBから垂直に伸ばしたラインより5cm後ろに離れていなければならない」というものがあります。
そのため全長の短いこのサドルは、なるべく前にポジションを取りつつ規定をクリアしやすいと言えます。
先端部が若干傾いていることでペダリングの妨げにもなりにくくなっています。
また長時間のライドにも耐え得るよう、場所により密度の異なるパッドを配しており、大きな開口部を備えたスーパーフローテクノロジーがストレスを軽減してくれます。
繰り返しになりますが、ロード用サドルなのでメインとなる着座位置は最初に述べた通り通常のサドルと変わりません。
このサドルのポイントは「前乗りポジション(≒深い前傾姿勢)を作りやすく、またその際のペダリングを妨げないサドル」というところになるかと思います。
カーボンレール、チタン合金レール、また試しやすい安価なマンガネーゼレールを採用したTMモデルも用意されているのが嬉しいところです。
幅も2種類ありますので、ぜひ身体と用途に合わせて選んでみてください。
NOVUS BOOST KIT CARBONIO SUPERFLOW
表皮:Fibra-Tek
レール:CarboKeramic φ7 x 9mm
S:135 x 256mm / 182g
L:146 x 256mm / 187g
価格:¥30,500(税抜)
NOVUS BOOST SUPERFLOW
表皮:Fibra-Tek
レール:Ti316 Tube φ7mm
S:135 x 256mm / 235g
L:146 x 256mm / 240g
価格:¥20,400(税抜)
NOVUS BOOST TM SUPERFLOW
表皮:Duro-Tek
レール:Manganese Tube φ7mm
S:135 x 256mm / 255g
L:146 x 256mm / 258g
価格:¥10,700(税抜)
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