R8050 新ULTEGRA Di2とBryton Rider530のちょっとオトクな関係


新しいアルテグラ Di2、R8050 の予約が開始され1週間が過ぎました。

主な仕様については各メディアでとことん説明されていますので、当ブログではちょっと得する情報をお伝えしたいと思います。

R8050 Di2はシャドーRD化や対応ロースプロケットの拡大などが主なトピックかと思いますが、今回ご紹介するのはST-R8050でULTEGRA初搭載のリモートスイッチについてです。


リモートスイッチって何だ?そんな名前知らんぞ。という方でもDURA-ACE Di2のブラケットのてっぺんについてるスイッチと言えばご存じの方も多いはず。※写真はST-R9150

今までST-6770やST-6870にはついておらず、DURA-ACE Di2を使っている方のみの特権であったこのリモートスイッチが、ST-R8050で初めてULTEGRAグレードにも搭載されます。

今年1月のアップデートでシフトスイッチとして割り振りが出来るようになりちょっとした話題にもなりましたが、それまではサイクルコンピューターのページ送り専用のスイッチでした。

 


昨今高機能、多機能になったサイクルコンピューターは、計測できる項目が非常に多く、1画面で全ての情報を表示することができません。スピード、ケイデンス、時間、距離に関わる項目だけでなく、運動強度関係やナビ機能なども含めるとページ数は非常に多くなります。

走行中に表示されていない項目が気になった時にページ送りをしようとしても、走りながらの操作はバランスを崩す恐れがあり大変危険。

 


そんな時に便利なのがリモートスイッチというわけです。Di2システムにワイヤレスユニットを組み込み、対応するサイクルコンピュータ(BrytonはRider530が対応)とペアリングすることで、サイクルコンピュータの操作をリモートスイッチで行うことが出来ます。

 


例えばBryton Rider530の場合、ルートナビを使っている場合速度表示が右下に表示されるのみで、他の測定項目は表示されません。リモートスイッチをサイクルコンピュータ用に割り当てていれば、ルートナビを使う必要がない区間で他の情報を確認したい時に、バランスを崩すこと無くブラケットに手を置いたままページ送りが出来ます。

 


また、Rider530は機能を割り振るというよりも本体のボタンを割り振るという表現が正しく、左右それぞれ長押しと短押しの合計4つに対応させることが出来るため、画像の様に割り振ればログの開始停止やラップの区切り等基本的な操作は全てリモートスイッチで行うことが出来ます。

もちろん先述したとおりシフトスイッチとして割り当てることが可能なので、ブラケットトップを握り込んでいても容易にシフトチェンジが出来き、ポジションの自由度が高まります。

 


Di2のバッテリー残量やギア比、ギア位置などの情報も得られるのでRider530をお持ちであればDi2ワイヤレスユニットを使わない手はありません。

 


ワイヤレスユニットとマスタユニット(内蔵バッテリーがBT-DN110 or バッテリーマウントがBM-DN100)があればスマホやタブレットのEtubeプロジェクトで設定は変えられるので、サイクルコンピュータ割当とシフトスイッチ割当の切替は出先でも行うことが出来ます。

リモートスイッチ搭載で、ますますDURA-ACEとの差が縮まった新ULTEGRA Di2。デリバリーは10月末を予定しております。